結果から申し上げますと、山田と金井はインフルエンザA型でした。何故だか私達は絶対インフルエンザではないと思い込んでいて、帰国するまではタチの悪い風邪かプール熱だと思ってました。
帰国の日は朝7時に家を出発だったのですが、山田はこの日が1番最悪のコンディションで、何枚服を着せても寒い寒いと言って震えてました。
空港にチェックインしたら待合の席から一歩も動けず座ってるのも辛いので、横になって時が経つのを待ちました
空港の椅子は横になるを防止するためか、肘掛けが動かないようになっているにもかかわらず、設計した方の工夫を無視して上手に寝っころがってます。椅子と椅子の間に隙間あるのに、どういう仕組みかわかりませんが良いポジションで寝てます。
わかりにくいですが、寝ながら泣いてます。
初めて海外旅行で飛行機でさえ不安なのに、異国の感染症になって帰国出来ないかもしれないと思ってたらしいです。
この時は笑えない状況でしたが、冷静になるとちょっと面白いです。
ここまで来てもインフルエンザだと思わない我々。無防備に山田とも金井とも接触しまくってました。(そろそろ金井もインフルエンザ発症し始めた頃です)
皆さん、空港でこのような人を見かけたら注意してください。ほぼ100%病気です。
出国は思ったよりスムーズにできました。飛行機に乗ったらキャビンアテンダントのお姉さんに具合が悪い子がいるからサポートしてくれと伝えておくと、体温計を持って来てくださったらポカリを持って来てくださったり、皆さん声をかけてくださるのでとても安心でした。
(ANAのCAさん達ありがとうございました！！！)
飛行機の中で金井の様子がおかしい気がしましたが、気にせず隣に座っていました。
成田空港に着陸して検疫所もクリア。
この時すでに金井は40度近くまで発熱してたのですが、タイミングが良かったのかなぜか検疫通過できました。(山田は解熱剤を飲んでました)
金井と山田は体調最低だわ、みんなも長時間フライトで疲れてるわで、成田空港で最も暗い集団だったと思います。
この時私は決意しました。
「来年から社員旅行は廃止しよう」と。
次の日から営業開始だったのですが、病院に行った金井と山田からインフルエンザA型の知らせを受け取ったときの絶望感といったら…！
社員旅行から帰って来て1番最初の仕事が金井が担当させていただいているお客様に、病状の説明とお詫びの電話を入れることでした。
２人を欠いての営業、しばらくお休みを頂いていたのでご予約の電話の嵐で、さすがの元気組も違う病気になりそうでした。
旅先で病人の看病するよりも、仕事で病人のフォローする方が100億倍大変でした。
長期のお休みを頂いたにも関わらず、その後もしばらくご予約をご案内しにくい日々が続いてしまいまして、金井の担当のお客様を始めとする沢山のお客様にご迷惑をおかけしまして、大変申し訳ありませんでした。
山田と同室で隣で寝ていた中川と、金井と同室でさらに山田の看病をしていた野原には奇跡的にうつらず、ずっと一緒に行動していたのに感染者２人にとどまったのは不幸中の幸いだったかもしれません。
帰国した時は「来年から社員旅行は廃止しよう」とおもっていましたが、この一連の騒動の話を色んな人にしているうちに、全てが笑い話になってきてまたみんなでどこか面白い所に行きたいなーという気持ちになりつつあります。
(まぁ来年は熱海かもしれませんが)
私達にとって社員旅行は慰安ではなく、冒険なのでまたいろんな冒険記を書けるように頑張って働きます！
長ーい長い旅行記にお付き合いいただき、本当に本当にありがとうございました。
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